Secure Endpoint 9.0 リリースノート

本書では、Secure Endpoint 9.0 に含まれるソフトウェアの変更点について説明します。

このリリースでは、パフォーマンス、セキュリティ、データの整合性、および使い勝手の改善が行われ、システムの応答性、信頼性、および使い易さを強化しました。加えて、既存の機能への強化、改良および修正も行っています。

今回のリリースで導入された、Secure Endpoint Agent に適用されるソフトウェアの変更を確認するには、Secure Endpoint Agent リリースノート - バージョン 9.0 を参照してください。

お客様のアカウントに関連付けられているAbsolute 製品ライセンスに応じて、以下の機能、機能強化、修正の一部が利用できない場合があります。

機能強化

改良と修正

Absolute 9.0 では、次の改良と修正を行っています。

機能/エリア 詳細
Absolute APIs

エージェントインストーラー

  • M1 または M2 チップを搭載した Mac デバイスでフルエージェントインストーラーを実行するときに、Rosetta をインストールするよう指示されるようになりました (まだインストールされていない場合)。これまでは、インストールが失敗していました。
  • Persistence ステータスモニターが、Windows フルエージェントインストーラーのダウンロードパッケージに含まれるようになりました。
アプリケーションの健全性
Application Resilience
  • 健全性チェックのために PowerShell スクリプトを使用するアプリケーションでは、一部のエラーメッセージが理解しにくい場合がありました。エラーメッセージが改善されました。
  • 以下の Application Resilience ポリシーが更新されました。

    • BitLocker

      場合によっては、RAR コンポーネントが OS の情報を取得できないことがあります。これは BitLocker の異常を示すわけではありません。RAR コンポーネントがこの情報を取得できない場合、BitLocker は非適合と報告しなくなります。

      オペレーティングシステムが BitLocker をサポートしない場合、ステータス詳細には、デバイスのオペレーティングシステムが表示されるようになりました。

    • Microsoft Defender Antivirus

      Microsoft Defender Antivirus 向けポリシーで、デバイスで実行されていると想定されるプラットフォームバージョンを指定できるようになりました。

    • Microsoft Defender for Endpoint

      Microsoft Defender for Endpoint 向けポリシーで、デバイスで実行されていると想定されるバージョンを指定できるようになりました。

    • Microsoft SCCM

      エラーが管理共有の健全性チェックに関連する場合の Microsoft SCCM のエラーメッセージが改善されました。

      健全性チェックサービスが動作していない、またはレジストリーキーに予期しない値が指定されている場合、ステータス詳細には、サービスの名前またはレジストリーの値が表示されるようになりました。

    • Tenable Nessus

      Tenable Nessus バージョン 8.x のポリシーが、Tenable Inc.TENABLE, INC. を、健全性チェックの監視対象サービスの署名者として確認するようになりました。さらに、ポリシーで追加の署名者を設定することもできます。もっと見る

Chromebook のサポート
  • Chromebook 拡張機能を展開する場合、Chromebook ポリシーファイルを Secure Endpoint Console からダウンロードして、Google 管理コンソールにアップロードする必要があります。

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  • Chromebook 拡張機能 ID は、 設定 > エージェント管理からコピーできるだけでなく、 設定 > Chromebook 設定からもコピーできるようになりました。
  • Google アカウントが Absolute モニタリングセンターに 24 時間以上接続できなかった場合、通知メールが送信されます。これまでは、メールに記載されるリンクに、URL の誤ったログが含まれることがありました。この問題が修正されました。
デバイス詳細
  • 時として、履歴タブの概要セクションにあるアクションを表示をクリックすると、 履歴 > アクションでリクエストが一瞬開いてから、最初に一覧表示されたリクエストによってそのリクエストが置き換わることがありました。この問題が修正されました。
  • オンデマンドおよび計画フリーズリクエストの場合、リクエストの説明とフリーズ解除コードが、履歴タブの概要セクションに表示されるようになりました。もっと見る
  • レポートの表示中に、ナビゲーションバーの検索フィールドを使用して 2 回連続で検索を実行すると、デバイス詳細ページに 2 番目のデバイスが読み込まれない場合がありました。この問題が修正されました。
デバイスグループ
  • デバイスグループを移動させる場合、デバイスグループを新しい場所にドラッグすることを止めた後も、デバイスサイドバーがスクロールし続けることがありました。この問題が修正されました。
デバイス利用状況
  • 場合によっては、ロックイベントの時間が誤って表示されることがありました。この問題が修正されました。
Endpoint Data Discovery (EDD)
  • 過剰なマッチ数を避けるため、@filename 演算子と一緒にワイルドカード文字 (* と ?) のみを使用することはできなくなりました。この変更は、EDD スキャン中にスキャンされる各ファイルに対して意図しないマッチが発生することを防ぎます。
ファイル削除
  • ファイル削除リクエストの作成時に、リクエストの名前を設定できるようになりました。リクエスト名は、 履歴 > アクションでリクエストを特定するために使用できます。
履歴 > イベント
  • 整備に成功しましたイベントが、整備が進行中であること、または完了したことを示すため、整備を処理していますイベントに変更されました。
  • フリーズ削除リクエストに関連するイベントでは、リクエストを作成したユーザーが概要エリアに表示されるようになりました。これまでは、元のフリーズリクエストを作成したユーザーが表示されていました。
  • 過去1年間などの日付範囲フィルター条件が、イベント履歴ページとデバイス詳細のデバイスの履歴ページの両方に一様に適用されるようになりました。これまでは、あるページではイベントがフィルタリングされ、他のページではフィルタリングされていないことがありました。
履歴 > アクション
  • 完了したデバイスアクションリクエストは、完了してから 5 年後に削除されるようになりました。この時間を過ぎた後で以下の情報が必要な場合、Secure Endpoint Console の外部でコピーを作成してください。

    • フリーズリクエストのフリーズ解除コード
    • ワイプリクエストのサニタイズ証明書
    • ファイル削除リクエストまたは全ファイル削除ワイプリクエストのファイル削除のログファイ
ライセンス管理 (バージョン 2)
  • これまでは、「製品のレポートを作成」ページをエクスポートした場合、エクスポートしたレポートの製品名列に、製品名ではなく内部製品コードが表示されていました。この問題が修正されました。
Reach スクリプト
  • スクリプトを実行リクエストの作成時に、リクエストの名前を設定できるようになりました。リクエスト名は、 履歴 > アクションでリクエストを特定するために使用できます。
レポート
  • これまでは、一部の数字が誤ってエクスポートされていました。たとえば、小数点以下の値を含む数字が記載されているレポートをエクスポートすると、エクスポートしたレポートには整数のみが表示されていました。この問題が修正されました。
  • これまでは、レポートアクションを選択してブラウザーの戻るボタンを押すと、ダイアログは閉じますが、最後に開いていたエリアが表示されることがありました。たとえば、アクティベーションレポートを開いて エクスポートをクリックした後で、戻るボタンをクリックすると、すべてのレポートページが表示されていました。現在は、ダイアログは閉じますが、レポートまたはページは開いたままとなります。
  • これまでは、レポートまたはページのデバイスアクションを選択してブラウザーの戻るボタンを押すと、ダイアログが閉じませんでした。現在はダイアログが正常に閉じるようになりました。
  • OS > セキュリティパッチレベル列とフィルター (Android デバイスのみに適用される) が削除されました。Android デバイスはサポート対象外となりました。
  • レポートまたはページでデバイスを選択した後で、以下のアクションを行っても、選択がクリアされなくなりました。

    • 並び順を変更する
    • ページを更新する
    • フリーズなどのデバイスアクションを選択し、その後開いたダイアログを閉じる
ルールビルダー
  • DataExplorer Builder バージョン 1.0.12 がリリースされました。

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ルール
  • 単独のデバイスグループに割り当てられたユーザーが、位置情報とカスタムルールの適用先エリアのデバイスグループを編集できるようになりました。その結果、以下の警告メッセージが表示されます。

    このルールに対して行った変更は、アクセス権のないデバイスにも適用されます。

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  • デバイス名が変更されていない場合、デバイスのユーザー情報が更新されました > ドメインが変更されましたイベントに基づくカスタムルールがトリガーされなくなりました。
デバイス登録解除
  • デバイス登録解除リクエストの作成時に、リクエストの名前を設定できるようになりました。リクエスト名は、 履歴 > アクションでリクエストを特定するために使用できます。
ユーティリティ
  • コマンドラインで DDSNdt.exe を入力するだけでネットワーク診断ツールのヘルプが表示されるようになりました。
Web 利用状況
  • Web 利用状況 (過去7日間) レポートを表示するときに、特定のウェブサイトのデバイス列でパーセンテージをクリックすると、各デバイスの重複した記録を示すレポートが開くことがありました。この問題が修正されました。
ワイプ
  • 稀なケースとして、ワイプリクエストが 履歴 > アクションの「処理中」ステータスから先に進まず、サニタイズ証明書をアップロードできない場合がありました。この問題が修正されました。
  • ワイプリクエストの作成時に、リクエストの名前を設定できるようになりました。リクエスト名は、 履歴 > アクションでリクエストを特定するために使用できます。