アプリケーションの健全性の紹介
Absolute のアプリケーションの健全性機能では、インストール済みアプリケーションの健全性に関する情報を収集して、異常のあるアプリケーションをすばやく特定することができます。その後、報告された問題のトラブルシューティングを行って、各デバイスのアプリケーションを健全な状態に戻すことができます。
アカウントの設定に応じて、アプリケーションの健全性は最大 3 つのカテゴリーで評価されます。
- インストールの健全性
- 実行状態の健全性
- 設定の健全性
Secure Endpoint Agent がデバイスで該当するアプリケーションの健全性チェックを実行すると、健全性ステータスが報告されます。アプリケーションが健全でない場合、検出された問題の詳細が、アプリケーションレベルと各該当デバイスの両方について報告されます。
アプリケーションの健全性機能は、Absolute Resilience 製品が1 アカウントに関連付けられている場合にのみ利用できます。Absolute Visibility または Absolute Control から Absolute Resilience へのアップグレードに関する詳細については、Absolute Sales にお問い合わせください。ライセンスを確認
アプリケーションの健全性のモニタリングに関する詳細を確認するには、Learning Hub にアクセスしてください。Learning Hub にアクセスするには、クイックアクセスツールバーの (ヘルプとサポート) をクリックし、その後リソース > Learning Hubをクリックします。

アプリケーションの健全性情報は、サポートされるWindows および Mac デバイスで収集されます。

Secure Endpoint Console でアプリケーションの健全性情報を表示するには、以下の前提条件を満たす必要があります。
プラットフォーム | 要件 |
---|---|
Windows |
Windows デバイスのポリシーグループで、以下のポリシーの少なくとも1つがアクティブ化されていること:
可能であれば、両方のポリシーをアクティブ化することがベストプラクティスです。 |
Mac |
インストール済みアプリケーションポリシーが、Mac デバイスのポリシーグループでアクティブ化されていること。 |
以下についても注意してください。
- デバイスに Absolute Resilience 製品が割り当てられている必要があります2。
- デバイスが Secure Endpoint Agent バージョン 9.1.0.1 以降を使用して Absolute モニタリングセンターに定期的にチェックインしている必要があります。

サポートされるアプリケーションのリストは、アクティブ化されたポリシーによって異なります。
-
インストール済みアプリケーションポリシーがアクティブ化されている場合、最も重要で一般的なアプリケーションについて、アプリケーションの健全性情報が収集されます。組み込み型アプリケーション (Microsoft Calculator や Clock など)、知名度の高くないツールやユーティリティ、自社アプリケーションでは利用できません。
- Application Resilience ポリシーがアクティブ化されている場合、アプリケーションの健全性情報は一部の Windows アプリケーションのみで収集されます。

デバイスからアプリケーションの健全性情報を収集する役割を担う Secure Endpoint Agent のコンポーネントには、SNG コンポーネントと RAR コンポーネント (Windows のみ) の 2 つがあります。
インストール済みアプリケーションポリシーをアクティブにすると、Absolute モニタリングセンターへの次回接続後に、SNG コンポーネントがダウンロードされ、各デバイスでアクティブ化されます。同様に、Application Resilience ポリシーがアクティブ化されると、RAR コンポーネントが各デバイスでアクティブ化されます。アクティブ化されたエージェントコンポーネントは次にデバイスをスキャンしてアプリケーションの健全性情報を収集し、安全な接続を使用して、データベースにその情報をアップロードします。
各コンポーネントのダウンロードサイズに関する詳細は、 Knowledge Base article 1160 を参照してください。
健全性チェックの実行頻度
エージェントコンポーネント | スキャンの実行頻度 |
---|---|
インストール済みアプリケーションポリシー | SNG コンポーネントは、健全性チェックを 5 分間隔で実行します。変更が検出された場合、次の 15 分以内にペイロードがアップロードされます。さらに、完全な健全性チェックが毎週アップロードされます。 |
Application Resilience ポリシー | RAR コンポーネントは、健全性チェックを 15 分間隔で実行します。ペイロードは少なくとも 6 時間ごと、およびアプリケーションの健全性ステータスが変更されたときにアップロードされます。 |
健全性チェックの段階
アプリケーションの健全性を判断するため、Secure Endpoint Agent は健全性チェックを最大 3 回、以下のように段階を追って実行します。
段階 | 詳細 |
---|---|
第 1 段階: インストールのチェック |
エージェントは、すべての署名入りのアプリケーションファイルがオペレーティングシステムによって信頼されていることをチェックします。 自動復活対象アプリケーションでは、以下のような追加チェックが実行されます。
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第 2 段階: 動作状態のチェック |
アプリケーションのタイプによって、エージェントは想定されるプロセス、サービス、またはアプリケーション自体がバックグラウンドで実行されているか確認する場合があります。 動作状態は、一部の自動復活対象アプリケーションのみで確認されます。 |
第 3 段階: アプリケーション設定のチェック
現在のリリースでは、このページは Windows デバイスにのみ適用されます。 |
アプリケーションがマルウェア対策アプリケーションまたはフルディスク暗号化アプリケーションである場合、エージェントは以下のいずれか 1 つを実行します。
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アプリケーションの健全性は、アプリケーションの健全性 > 健全性レポート列で報告され、以下のページおよびレポートで利用できます。
- アプリケーションページ
- デバイスのデバイス詳細にあるアプリケーションページ
- インストール済みアプリケーションレポート
考えられる健全性ステータスは次のとおりです。
- 健全
- 異常あり
- 不明
システムは次のようなプロセスに従って「健全」ステータスに到達します。
プラットフォーム | 前提条件 | 健全性チェックのプロセス |
---|---|---|
Windows | 自動復活対象アプリケーション Secure Endpoint Agent がアクティブに監視するサードパーティ製アプリケーション。この機能は、Application Resilience (自動復活機能) ポリシーが Windows デバイスで有効な場合のみ利用できます。このポリシーの設定によっては、アプリケーションが不適合の場合は修復したり、不足している場合は再インストールしたりできます。 |
デバイスの Secure Endpoint Agent が健全性チェックの任意の段階で問題を検出した場合、アプリケーションは異常ありと報告され、その段階中に検出されたすべての問題が Secure Endpoint Console で報告されます。例えば、第 1 段階で問題が発生した場合、インストールエラーが報告され、エージェントは第 2 段階に進みません。 どの段階でも問題が検出されなかった場合、アプリケーションは健全と報告されます。 |
Windows または Mac | 自動復活の対象でないアプリケーション |
デバイスの Secure Endpoint Agent が健全性チェックの段階で問題を検出した場合、アプリケーションは異常ありと報告され、検出されたすべての問題が Secure Endpoint Console で報告されます。 どの段階でも問題が検出されなかった場合、アプリケーションは健全と報告されます。 |
健全性チェックプロセスの間に検出された問題は、Secure Endpoint Console で異常ありの理由として報告されます。
健全性ステータス「不明」について
以下の条件が該当する場合、アプリケーションの健全性情報は利用できず、「不明」ステータスが報告されます。
- アプリケーションがアプリケーションの健全性機能によってサポートされていない。
- アプリケーションの健全性データの収集を行うポリシーが、コンソールでアクティブ化されたばかりである。
データは、デバイスが Absolute モニタリングセンターにチェックインし、ポリシーが各デバイスでアクティブ化された後で利用できるようになります。
-
どのアプリケーションファイルにも署名されていない。
- 自動復活対象アプリケーションが非適合となる原因となった問題が、異常ありの理由リストに含まれていない。
- アプリケーションの健全性データの収集を行うポリシーが、コンソールで非アクティブ化されている。