Web 利用状況ポリシーの紹介

Web 利用状況ポリシーは、Chromebook および Windows デバイス上で、Chrome ブラウザーからの Web 利用状況データの収集を制御します。ユーザーが最近訪問した Web サイトや Web ページに関する情報を表示するには、Web 利用状況ポリシーを有効にします。

Web 利用状況ポリシーは、ユーザーの Web 閲覧活動に関する機密情報を収集します。Web 利用状況データは、管轄区域における個人情報保護法の対象となる場合があります。Web 利用状況ポリシーを有効にする前に、該当する個人情報保護法を確認し、理解してください。また、監視したいデバイスを含むポリシーグループでのみ、このポリシーを有効にするようにしてください。

Web 利用状況ポリシーは、以下の前提条件を満たすサポートされる Chromebook および Windows デバイスでアクティブ化できます。

  • Chromebooks:

    • Absolute for Chromebooks 拡張機能は、各デバイスで展開され、有効にされていること。
    • 各デバイスのシステム時間が正確であること。

  • Windows デバイス:

    • デバイスの Secure Endpoint Agent が Absolute モニタリングセンターに定期的に接続していること。

    • Chrome ブラウザーが各デバイスにインストールされていること。

ユーザーがシークレットモードまたは InPrivate モードで閲覧中に発生した Web アクティビティは検出されません。
Chromebook でシークレットモードを禁止するには、Google 管理コンソールにログインし、デバイス管理 > Chrome > 設定のセキュリティセクションに移動します。
Windows デバイスでシークレットモードを禁止するには、Windows グループポリシーを使用します。詳細については、Windows のマニュアルを参照してください。

Chromebook では、Absolute for Chromebooks Extension の Web Usage Collection (WUC) コンポーネントが、Web 利用状況情報の収集を担当します。Web 利用状況ポリシーをアクティブにすると、次回 Absolute モニタリングセンターにエージェントが接続した後で、WUC コンポーネントが各デバイスでアクティブ化されます。その後、コンポーネントが各デバイスの Web 利用状況を追跡し、収集したデータを安全な接続を使用して1時間ごとにアップロードします。Absolute レポートでは直近 7 日間のデータを確認できます。

Windows デバイスでは、ブラウザーの拡張機能が Web 利用状況情報の収集を担当します。Web 利用状況ポリシーをアクティブ化すると、Web Monitoring Agent (WMA) コンポーネントが各 Windows デバイスに展開されます。WMA コンポーネントはこの拡張機能をブラウザーの拡張機能設定に追加し、Chrome ブラウザーが Chrome ウェブストアから Absolute Analytics 拡張機能をインストールするよう指示します。デバイスユーザーには、Absolute アイコン がアドレスバーの右側に表示されます。Absolute Analytics 拡張機能は、ブラウザーの拡張機能ページにも表示されますが、無効化または削除することはできません。その後、この拡張機能が各デバイスのブラウザーで Web 利用状況を追跡し、収集したデータを安全な接続を使用して1時間ごとにアップロードします。Absolute レポートでは直近 7 日間のデータを確認できます。

Web 利用状況ポリシーのアクティベーション日以降に発生した、すべての Web アクティビティのデータが利用できます。収集されたデータは、Absolute レポートで 7 日間のみ利用できます。

Web 利用状況ポリシーは、Web ページの訪問ごとに、以下の情報を収集します。

  • Web ページの URL とタイトル
  • 選択されたページでの滞在時間

デフォルトでは、グローバルポリシーグループには事前定義の Web 利用状況ポリシーが含まれ、このポリシーは非アクティブに設定されています。ポリシーはグローバルポリシーグループでアクティブ化できますが、ベストプラクティスは、カスタムポリシーグループを作成し、各ポリシーグループの Web 利用状況ポリシーを必要に応じてアクティブ化することです。

お客様の組織のブラウザー拡張機能を管理するため、Windows Group Policy または Google Admin コンソールなどのツールを使用している場合、Web 利用状況ポリシーをアクティブにする前に追加の措置が必要になることがあります。

Absolute Analytics ブラウザー拡張機能は、ブラウザーの拡張機能リストにエントリーを追加することでインストールされます。このエントリーはデバイス/マシンレベルで適用され、すべてのユーザーに拡張機能がインストールされることを確実にします。他のツールを使用してブラウザー拡張機能ポリシーを実施していて、それらのポリシーが別のレベルで適用されている場合、対立が発生して他の拡張機能が削除されてしまいます。Google のブラウザー拡張機能の管理について詳しくは、Chrome ポリシー管理を理解するを参照してください。

デバイスに現在インストールされているブラウザー拡張機能を制御するポリシーを確認するには、管理デバイスにログインし、Chrome ブラウザーを開き、chrome://policy に移動します。このページをどう解釈するかについては、デバイスの現在の Chrome ポリシーを表示するを参照してください。対立が特定された場合、Absolute テクニカルサポートに連絡し、Web 利用状況ポリシーを自己管理型ブラウザー拡張機能を使用してアクティブ化してください。

Web 利用状況ポリシーをアクティブ化した後、拡張機能が該当するポリシーグループに関連するデバイスから、Web 利用状況の追跡を開始し、1時間ごとに Absolute モニタリングセンターにアップロードします。夜間のジョブは、過去 24 時間で収集されたデータをコンパイルし、過去 7 日間での平均 Web 利用状況を再計算します。デバイスの Web 利用状況は、Web 利用状況 (過去 7 日間) レポートおよびWeb 利用状況 (トレンド) レポートで確認できます。