Mac エージェントを管理する
アクティブな Secure Endpoint Agent を搭載したデバイスのバックアップは、避けることがベストプラクティスです。バックアップを復元すると、バックアップを取得したデバイスに展開されたポリシー、アクション、ルールによっては、想定外の結果につながるおそれがあります。
バックアップを作成する場合は、以下を確認してください。
- 以下のフォルダー/ファイルはバックアップから除外してください。
- /Library/.rpcnet
- /Library/Application Support/Absolute/
- バックアップを復元した後、Secure Endpoint Agent を再インストールしてください。
以下の方法を使用して、Mac デバイス向けの Secure Endpoint Agent を管理できます。

Agent Management Tool を使用すると、Mac デバイスのエージェントに関する情報およびそのコールステータスを確認し、Absolute モニタリングセンターへのエージェントコールをトリガーすることができます。複数デバイスにエージェントを展開しようとする場合、ネットワークのデバイスにイメージを配置する前に、イメージ内のエージェントの状況を確認する為に、このユーティリティを使用することもできます。
設定エリアのユーティリティページから、Agent Management Tool をダウンロードできます。

管理タスクが完了したら、ローカルデバイスからインストールファイルを削除してください。
Agent Management Tool を起動するには:
- デバイスにログインし、デバイスがインターネットに接続していることを確認します。
- このデバイスでツールをはじめて実行する場合、設定エリアのユーティリティページからツールをダウンロードしてください。
- ツールをダウンロードしたフォルダーを参照します。
- abtmt.tar ファイルをまだ展開していない場合、ファイルをダブルクリックして展開します。
- abtmt フォルダーを開き、AbtMt.app をダブルクリックします。
- パスワードフィールドで Mac の管理者パスワードを入力し、OKをクリックします。
Agent Management Tool が開きます。

エージェントステータスとコール詳細情報を表示するには:
- Agent Management Tool を起動します。
-
以下の欄を確認します:
- エージェントバージョン: デバイスにインストールされているエージェントのバージョン番号。
-
エージェントモード:インストールされたエージェントの状態。以下の値が表示されます。
- アクティブ:エージェントがインストールされ、実行中です。
- 非アクティブ:エージェントがインストールされていますが、実行されていません。
- 未インストール: エージェントがデバイスにインストールされていません。
- 無効:エージェントに削除フラグが付けられている、または削除されていることを意味します。
- ESN:インストールされたエージェントに割り当てられている、一意の電子シリアル番号 (識別子)。
- 最終 IP コール時間:Absolute モニタリングセンターへのエージェント・コールが最後に成功した日時です。
- 次回 IP コール時間: 次回スケジュールされている Absolute モニタリングセンターへのエージェントコールの日時です。
-
コールステータス:以下のいずれかの値を示します。
- パッシブ:エージェントがインストールされ、指示を待機中です。
- コール中: エージェントが Absolute モニタリングセンターにコールしています。
- コール成功: エージェント・コールに成功しました。
- コールタイムアウト:エージェント・コールが可能な時間内に行われませんでした。
- コール失敗: エージェント・コールに失敗しました。
- エージェントバージョンがサポートされていない: 32-bit バージョンのエージェントがインストールされています。現在、このバージョンはデバイスでサポートされていません。64-bit の Mac エージェント (バージョン 966 以降) をダウンロードしてインストールしてください。

エージェントコールは 15 分ごとに自動的に行われますが、次のエージェントコールまで待ちたくない場合にコールとトリガーすることができます。
たとえば、次の目的でエージェントコールをトリガーすることができます。
- 新しくインストールしたエージェントをアクティブ化する
- エージェントがコールを行えるかテストする
- Secure Endpoint Console に最新のデバイス情報をアップロードする
- コンソールから新しいポリシー設定をダウンロードする
- スクリプトの実行やワイプリクエストなど、コンソールで送信済みのデバイスアクションをダウンロードする

このユーティリティを使用して Absolute モニタリングセンターへ強制コールを行うことができます。
コールを開始するには:
- Agent Management Tool を起動します。
-
テスト・コールをクリックします。
エージェントが、Absolute モニタリングセンターへの接続を試みます。コール・ステータスフィールドに進捗状況が表示され、画面が自動的に最新状況を表示するよう更新されます。
コールに成功したら、コール・ステータスフィールドにコール成功と表示されます。
コールがタイムアウトまたは失敗した場合、デバイスがインターネットに接続されていることを確認します。接続されている場合、テスト・コールをもう一度行ってください。次回のコールも失敗した場合、Absolute テクニカルサポートまでご連絡ください。
-
テストコールが成功したことを確認するには、次のフィールドを確認します。
- 最終IPコール時間:現在の日付と時間を表示します。
- 次回IPコール時間:最新の値を表示します。

コールを開始するには:
- Mac デバイスでターミナルウィンドウを開きます。
-
シェルプロンプトで以下のコマンドを入力し、Return キーを押します。
コピーするps -ax | grep -i rpc
-
'/Library/.rpcnet/rpc.net' -dに関連付けられたプロセス ID を探します。
これがエージェント・コールプロセスです。このプロセスが存在していれば、エージェントが正常にインストールされています。
-
エージェント・コールプロセスを強制的に実行するには:
-
シェルプロンプトで以下のコマンドを入力し、Return キーを押します。<PID> は前の手順のプロセス ID です。
コピーするsudo kill -s USR2 <PID>
- パスワードプロンプトでデバイスのログインに使用するパスワードを入力します。
-
プロセスが停止した後、自動的に再起動され、エージェント・コールがトリガーされます。

デフォルトでは、アカウントはエージェントの自動更新を許可するように構成されています。つまり、管理中のデバイスは新しいエージェントバージョンが利用可能になると自動的に更新されます。新しいエージェントがリリースされると、エージェントが次回 Absolute モニタリングセンターに接続したときにデバイスが更新されます。
アカウントで自動エージェント更新が無効になっている場合、新しいエージェントバージョンを1つ以上のポリシーグループに割り当てるまで、管理デバイスは更新されません。
サービス契約に従ってエージェントの自動更新が無効になっている場合、Absolute テクニカルサポートに連絡し、エージェントを最新バージョンにアップグレードするよう依頼してください。

引退、廃棄、耐用期間の終了/リースの終了など、さまざまな理由によりデバイスからエージェントを削除する場合があります。デバイス登録解除のセキュリティアクションを使用すると、ひとつ以上のデバイスからエージェントを削除することができます。