Mac エージェントをインストールする
デバイスを Absolute で管理するには、まず Secure Endpoint Agent を各デバイスにダウンロードしてインストールする必要があります。エージェントがインストールされると、Absolute モニタリングセンターに接続して一意の識別子を受信します。その後データベースにデバイスの記録が作成され、エージェントが検出したデバイス情報が Secure Endpoint Console で利用できるようになります。
以下の方法を使用して Secure Endpoint Agent をインストールできます。
- 直接インストール: ネットワークを通じて接続されていない個別のコンピューターにエージェントをインストールするために一般的に使用します。この方法では、対象の各デバイスで直に作業する必要があります。
- バッチインストール: エージェントを複数のデバイスにインストールするために使用します (ローカルまたはリモート)。
エージェントのインストールパッケージには Agent Management Tool も含まれます。このアプリケーションを使用して、個別のエージェントを管理して、ネットワーク内のデバイスにイメージを配置する前に、イメージ内のエージェントの状況を確認することができます。

ご使用の Mac デバイスに Secure Endpoint Agent との互換性があることを確認するには、 以下の要件を満たす必要があります。
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サポートしているオペレーティングシステム:
- macOS 15
- macOS 14
- macOS 13
Intel Core、Apple M1、および Apple M2 ベースのデバイスがサポートされます。
- インターネット接続

Secure Endpoint Agent を Mac デバイスにインストールするための準備:
- ウィルススキャン用プログラムを使用して、ハードドライブがウィルスに感染していないことを確認します。
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すべての常駐ウィルススキャン用プログラムを無効にしてください。
エージェントのインストールが完了したら、必ずすべてのウィルススキャン用プログラムを再度有効にしてください。
- デバイスがインターネットに接続されていることを確認します。
- デバイスの管理者権限を保有していることを確認してください。

以下のいずれかのインストーラーを使用して、Mac デバイスに Secure Endpoint Agent を展開できます。
- フルエージェントインストーラー
- コアエージェントインストーラー
インストーラーの選び方は、ネットワーク設定や、エージェントをローカルでインストールするか遠隔でインストールするかなど、いくつかの要因によって決まります。
2 種類のインストーラーの詳細とそのダウンロード方法については、Secure Endpoint Agent をダウンロードするを参照してください。


インストーラーを展開するには:
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Mac インストーラーのダウンロード手順を実行します。
アカウント固有のインストーラーが以下の zip ファイルにダウンロードされます。
- フルエージェント:AbsoluteMacFullAgent-<agent version>-<account_id>.zip
- コアエージェント:AbsoluteMacCoreAgent-<agent version>-<account_id>.zip
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ダウンロードした .zip ファイルを保存した場所から、その内容をローカルフォルダー、またはネットワークドライブ、あるいは USB デバイスなどのリムーバブル媒体に展開します。
各ダウンロードパッケージには、以下のファイルが含まれます:
インストーラーを実行する前に、AbsoluteAgent.dat ファイルと AbsoluteAgent.sig ファイルが .pkg ファイルと同じフォルダーに展開されていることを確認します。これらのファイルが存在しない場合、エージェントのインストールを完了できません。

コマンドラインまたは InstallShield ウィザードを使用して、Mac デバイスでフルエージェントインストーラーをローカルで実行することができます。

コマンドラインを使用してエージェントをインストールするには:
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ターミナルウィンドウを開き、ダウンロードした zip ファイルを展開した場所を参照します。
.pkg ファイルを別の場所にコピーした場合、AbsoluteAgent.dat ファイルと AbsoluteAgent.sig ファイルが .pkg ファイルと同じフォルダーにあることを確認します。これらのファイルが存在しない場合、エージェントのインストールを完了できません。
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使用するインストーラーに応じて、以下のいずれかのコマンドを実行します。
- プロンプトが表示されたら、Mac デバイスの管理者パスワードを入力し、Enter を押下します。
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以下のメッセージが表示されるとファイルがインストールされます。
installer:The install was successful.

インストーラーインターフェイスを使用してエージェントをインストールするには:
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ダウンロードした zip ファイルを展開した場所を参照します。
.pkg ファイルを別の場所にコピーした場合、AbsoluteAgent.dat ファイルと AbsoluteAgent.sig ファイルが .pkg ファイルと同じフォルダーにあることを確認します。これらのファイルが存在しない場合、エージェントのインストールを完了できません。
- 該当する .pkgファイルをダブルクリックし、インストーラーインターフェイスを開いた後、続行をクリックします。
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エージェントをインストールする場所を変更するには:
- インストールの場所の変更をクリックします。
- 宛先選択ページで、エージェントをインストールするディスクを選択します。
- 続行をクリックします。
- インストールをクリックすると、エージェントの標準インストールが実行され、パスワードダイアログが開きます。
- パスワードフィールドで Mac の管理者パスワードを入力し、ソフトウェアのインストールをクリックします。確認メッセージが表示されたら、エージェントが正常にインストールされています。
- 閉じるをクリックします。

インストール後にエージェントは Absolute モニタリングセンターに接続して一意の識別子を受信します。以下の方法を使用して、エージェントがデバイスに正常にインストールされていることを確認できます。

エージェントがアクティブ化され、Absolute モニタリングセンターに正常に接続できることを確認します。
エージェントのインストールを確認するには:
- デバイスがインターネットに接続していることを確認します。
- 設定エリアのユーティリティページから、エージェント管理ツールをダウンロードします。
- Agent Management Tool を起動します。
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ステータスページの以下のフィールドを確認します:
- エージェントバージョン
- エージェントモード:値がアクティブであることを確認します。
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ESN:デバイスのエージェントに割り当てられている一意の電子シリアル番号。コンソールでは、デバイスの ESN は識別子フィールドに表示されます。エージェントがアクティブになっている場合は、ESN の最後の4文字が0000よりも大きくなります。
最後の4文字が0000である場合、デバイスは Absolute モニタリングセンターへの通信に失敗しています。強制テストコールを行います。コールステータスが画面に表示されます。
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最終IPコール時間: 最新の成功したエージェントコールの日時を示します。
最終IPコール日/時間フィールドに最終コールなしと表示されている場合、デバイスは Absolute モニタリングセンターへの通信に失敗しています。強制テストコールを行います。
- 次回 IP コール時間: 次回スケジュールされているエージェントコールの日時です。

Secure Endpoint Console のアクティベーションレポートを確認することで、エージェントがアクティブ化されていることを確認できます。
コンソールを使用してエージェントのインストールを確認するには:
- 管理者として Secure Endpoint Console へログインします。
- ナビゲーションバーで
レポート をクリックします。
- カテゴリーの下で、デバイス、アクティブ化の順にクリックしてアクティベーションレポートを開きます。
デバイスの情報を処理してコンソールで利用できるようになるには数分かかります。アクティベーションレポートの日付はアクティベーション日ごとに降順でソートされます。つまり、新たにアクティブ化されたデバイスは結果グリッドの上部 (またはその近く) に表示されます。日付が表示されない場合、デバイスは Absolute モニタリングセンターへの連絡に失敗しています。この場合、強制テストコールを行えます。

ディスクイメージを利用してエージェントを複数のデバイスにインストールすることができます。ディスクイメージは、標準アプリケーションを未設定のデバイスにコピーするために使用されます。フルエージェントインストーラーをディスクイメージに組み込むことで、Absolute で管理したいすべての Mac デバイスにおいてエージェントが完全に機能することができます。
エージェントをすべてのデバイス上で完全に機能させるには:
ステップ 1: フルエージェントインストーラーを単一の (ソース) コンピューターのディスクイメージに組み込みます。
ステップ 2: ディスクイメージプログラムを使用してソースコンピューターのハードディスクの完全なイメージ (エージェントインストーラーを含む) を作成します。
ステップ 3: このディスクイメージを台数を問わず同一のコンピューター (対象パソコン) に対してコピーします。
このようにイメージを作成すると、エージェントは非アクティブ化され、一般的な識別子 (0000で終わるESNと共に) が表示されます。各ターゲットデバイスにイメージを展開し、デバイスを再起動すると、エージェントは Absolute モニタリングセンターに接続してアクティブ化を行い、一意の識別子が割り当てられます。
Mac デバイス用にソースコンピューター上で標準的なディスクイメージを作成するには:
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次の手順の通り、ソースコンピューターを準備します。
- 新たにフォーマットしたコンピューターで、組織のディスクイメージに含める必要のあるすべてのソフトウェアをインストールします。
- コンピューターに Secure Endpoint Agent がすでにインストールされていないことを確認します。
- ウィルススキャン用プログラムを使用して、ソースコンピューターがウィルスに感染していないことを確認します。
ディスクイメージの作成時には、ネットワーク接続またはインターネット接続に関する要件は特にありません。ソースコンピューターがネットワークに接続中でも接続していなくても構いません。
- Mac 向けのフルエージェントインストーラーをダウンロードします。
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ターミナルウィンドウを開き、ダウンロードした zip ファイルを展開した場所を参照します。
.pkg ファイルを別の場所にコピーした場合、AbsoluteAgent.dat ファイルと AbsoluteAgent.sig ファイルが .pkg ファイルと同じフォルダーにあることを確認します。これらのファイルが存在しない場合、エージェントのインストールを完了できません。
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以下のコマンドを実行します。
コピーするcp AbsoluteFullAgent.pkg /tmp ; touch /tmp/createImageFlag ; sudo installer -pkg /tmp/FullAgent.pkg -target / ; rm /tmp/FullAgent.pkg /tmp/createImageFlag
ソースコンピューターを再起動しないでください。エージェントコールはトリガーしないでください。
再起動後にエージェントは Absolute モニタリングセンターに接続して一意の識別子を受信します。ディスクイメージを作成しないとエージェントが一意の識別子を確保することができません。 - Agent Management Tool を使用して、識別子が 0000 で終わることを確認します。この識別子は、エージェントがアクティブでないことを示します。
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お好みのディスクイメージングソフトウェアを使用し、ソースコンピューターのハードディスクイメージを作成します。
ディスクイメージの作成プロセスは、ソフトウェアにより異なります。ディスクイメージの作成についての詳細は、ディスクイメージを作成するソフトウェアのユーザーガイドを参照してください。
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新しいディスクイメージを以下の手順でテストします。
- ディスクイメージを目的のデバイスに展開します。
- 対象デバイスをインターネットに接続します (接続していない場合)。
- 対象デバイスを再起動し、エージェントコールを開始します。
- Agent Management Tool を使用して、対象のデバイスのエージェントが一意の識別子を受信した (つまり、ステータスページのESNフィールドの末尾が 0000 でない) ことを確認します。
アクティブな Secure Endpoint Agent を搭載したデバイスのバックアップは、避けることがベストプラクティスです。バックアップを復元すると、バックアップを取得したデバイスに展開されたポリシー、アクション、ルールによっては、想定外の結果につながるおそれがあります。
バックアップを作成する場合は、以下を確認してください。
- 以下のフォルダー/ファイルはバックアップから除外してください。
- /Library/.rpcnet
- /Library/Application Support/Absolute/
- バックアップを復元した後、Secure Endpoint Agent を再インストールしてください。