Endpoint Data Discovery 設定の概要
Endpoint Data Discovery (EDD) ポリシーを設定するには、主に 4 つのタスクを実施する必要があります。

EDD ルールは、検出する情報のタイプを定義します。デバイスのハードドライブ上のファイルがスキャンされ、ポリシーのルールセットに基づく情報があるかどうか調べます。別の情報をスキャンする場合、ルールの選択はいつでも更新できます。次のルールの中から 1 つ、複数、またはすべてを選択できます。

定義済のルールに基づいて、各デバイスをスキャンする日時を設定します。
2 種類のスキャンを設定できます。
フルスキャンと差分スキャンを組み合わせたスケジュールを設定することがベストプラクティスです。たとえば、以下のスキャンスケジュールのいずれかを使用できます。
- フルスキャンを毎月、差分スキャンを週 2 回
- フルスキャンを四半期ごと、差分スキャンを毎週
最後の 2 回のフルスキャンと、その後のすべての差分スキャンからのデータがシステムに保持されます。それ以前のデータはすべて廃棄されます。フルスキャンスケジュールを設定する際は、これを考慮してください。たとえば、フルスキャンの頻度を四半期ごとに設定すると、「デバイス詳細」のデバイスのEDD 履歴ページで最大 6 ヶ月分の履歴データを確認できます。しかし、フルスキャンを毎月に設定すると、2 ヶ月分のデータしか確認できなくなります。

デバイスのバッテリー電源の可用性によって EDD スキャンを実行するタイミングを指定します。
以下のいずれかのオプションを選択できます。

スキャンレベルは、機密情報またはリスクコンテンツをスキャンするファイルタイプとファイルの場所を定義します。

次のいずれかのレベルを選択してください。
スキャンレベル |
説明 |
---|---|
目標設定 (デフォルト) |
このレベルではスキャン範囲は最も狭くなります。このオプションを選択すると、以下の インターネットメディアタイプ MIME タイプと同様に、インターネットメディアタイプはインターネット上のファイルに含まれるコンテンツのタイプを示す標準的な識別子です。この識別子の形式はタイプ名/サブタイプ名です (application/zip や text/plain など)。がスキャンされます (これらがユーザーデータの保存に一般に使用されるディレクトリー内のデバイス上に保存されている場合)。一般にプログラムファイルとシステムファイルの保存に使用されるディレクトリーはスキャンされません。 ![]()
範囲が狭いため、目標設定スキャンは他のオプションと比べて所要時間が短くなる傾向があります。また、 誤検知 EDD 関連のレポートまたはページの結果で、ファイルに一致が検出されたが、詳細な調査のうえで一致したコンテンツがリスクのあるデータであるとは考えられない場合。も少なくなります。 |
中程度 |
このレベルでは目標設定スキャンよりも範囲が広くなります。このオプションを選択すると、大部分のインターネットメディアタイプがスキャンされます (これらがユーザーデータの保存に一般に使用されるディレクトリー内のデバイス上に保存されている場合)。一般にプログラムファイルとシステムファイルの保存に使用されるディレクトリーはスキャンされません。 |
拡張 |
このレベルではスキャン範囲は最も広くなります。このオプションを選択すると、一部の例外を除き、実質的にすべてのインターネットメディアタイプがすべてのディレクトリーでスキャンされます (一部のシステムディレクトリーが除外される)。Mac デバイスでは、.sparsebundle フォルダーと .sparseimage ファイルはスキャンされません。 範囲が広いため、拡張スキャンは他のオプションと比べて完了までの時間とリソース (CPU、電力、メモリー) が多くなる傾向があり、これが誤検知件数の大幅な増加を生むことがあります。 |

任意のスキャンレベルで、以下の検討事項が適用されることにご注意ください。
- ゴミ箱 (Windows および macOS) フォルダー内のファイルは、常にスキャン対象となります。
- OneDrive Files On-Demand を使用する Windows デバイスの場合、同期済みのファイルのみがスキャンされます。 DAR コンポーネント Secure Endpoint Agent の軽量ソフトウェアコンポーネントで、EDD スキャン中に Windows または Mac デバイス上に保存された、リスクのあるデータを検出します。DAR コンポーネントは、「Endpoint Data Discovery ポリシー」がアクティブになっているポリシーグループにデバイスが関連付けられている場合のみ、そのデバイスに展開されます。 は、EDD スキャン中に未同期のファイルをデバイスにダウンロードしません。
- OneDrive Files On-Demand を使用する Mac デバイスの場合、Mac プラットフォームの制限により、DAR コンポーネントは OneDrive フォルダーをスキャンすることができません。